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お知らせ

みなさん、こんにちは。
ひかりには、心理学を専門的に学んだスタッフが数名います。
心理学には様々なジャンル(臨床心理学・発達心理学・犯罪心理学等々)があり、最近は
テレビや雑誌等で取り上げられることも増え、心理学について話を聞く機会も増えている
と思います。
また、子育てをしていく中で悩むこともあると思います。
そんな時に心理学の知識が少しでも力になれればと思い、子育てに役立つような心理学の
知識をブログに書くことにしました。
まず、第一回として、「愛着」について説明します。
「愛着」という言葉を聞いた事がある人もいると思います。
一般的に愛着の定義は、「特定の人と結ぶ情緒的な絆」とされています。
愛着が形成されると、特定の人がその子にとっての基地機能を発揮します。
基地機能には、①安全基地・②安心基地・③探索基地の3つがあります。
1 安全基地とは、恐怖や不安というようなネガティブな感情から「守る」機能のことです

②安心基地とは、特定の人といると落ち着く、ほっとする、癒される、気が楽になるなど
のポジティブな感情を生む機能です。
③探索基地とは、安心安全基地(愛着を形成した特定の人のこと)を離れて探索し、安心
安全基地に戻ってきて、探索した時の行動や経験を報告する機能のことです。この探索基
地が機能するためには、安心基地と安全基地の機能が必要不可欠です。
安全・安心基地が確立しているかどうかは、基地から離れる際に「いいよね?」という確
認をするような視線があるかないかで分かります。
また、基地に戻ってきた時に行動を報告する(=共有する)ことによって、1人の時に感
じた楽しい・嬉しい等のポジティブな感情はより増大し、悲しい・怖い等のネガティブな
感情はより減少するという効果もあります。
この機能が発揮されることによって、子どもは様々な意欲を育み、嫌な経験をしてもそれ
を乗り越えていけます。
つまり、愛着形成が子どもの自立に大きな影響を与えていると考えられています。
今回はここまでにしたいと思います。愛着の話は深く、1回のブログ記事では書ききれな
いことも多いので、また次の機会で続きを書きたいと思います。(12月上旬ごろその記事
をアップする予定です。)
ご拝読ありがとうございました。


参考資料:愛着関係の発達の理論と支援 米澤好史編著 金子書房